2013年1月30日
ロンドンのリスク査定・予測会社「エグゼクティブ・アナリシス」が、昨年2回にわたって、南アルジェリア地区の原油・天然ガス施設、並びに、外国人従業員が、イスラム原理派による誘拐・攻撃の標的になる可能性を予測していた。米国CNBCテレビが関連書類を入手したとして報道している。
しかも、今回標的となったイン・アメナスの天然ガス施設を名指しで特定して、そこで働く外国人従業員が身代金目的の誘拐の標的をなるリスクに晒されていると警告していた。
まず、同社の発行した2012年7月2日付け顧客向けレポートでは、「アルジェリア政府が主たる標的だが、アルジェリア南西部の原油施設が潜在的標的」と指摘。
更に2012年9月25日付けレポートでは、「イン・アメナスにおけるBP社などの外国人労働者が、特に道路上で移動中にリスクに晒されるであろう」と述べ、「アルカイダがマリの有力者や指導者へ賄賂を支払った結果、資金不足に陥り、南アルジェリアで誘拐を企てる」としている。
この事実が明らかになったことにより、BP社やアルジェリア政府の危機管理が問われる事態へ発展する可能性が出てきた。
なお、27日付けの英デイリー・テレグラフ紙は、今回テロの標的となった天然ガス施設が、アルカイダの地区指導者の兄弟が所有しているトラック会社を使っていたと報じている。
さて、金プラチナは国際価格が一進一退。プラチナ価格がやや金を上回る状況。円建てでは、引き続き円安に支えられ5000円突破後も強含み。為替次第の展開が続く。
今晩のFOMCと金曜日の雇用統計が注目材料。特に、QE早期撤収派の動きをバーナンキFRB議長が記者会見でどのような英語表現で説明するか、が見どころ。
一般メディアでは、32年振りの高値というヘッドラインだけが独り歩きして、1月に入り世界的な金高騰現象というイメージで見ているので、今回は日本だけが金価格が相対的に高いということを説明している。