2013年9月6日
市場は今日(6日)と来週月曜日(9日)の急激な温度差に身構えている。
日本時間6日夜発表の米雇用統計と8日朝のオリンピック開催国決定の出方次第で、マクロ市場環境が別世界になる可能性をはらむからだ。
まず、米雇用統計だが、非農業部門雇用者増が20万人近い水準を記録して、前月前々月の下方修正なども限定的に留まり、失業率も量的質的に若干なりとも改善が見られれば、米量的緩和縮小9月開始のシナリオがいよいよ現実的となる。その場合の米国株価の反応は「良いニュースは良い」(実体経済改善)と評価して上昇するのか、「良いニュースは悪い」(緩和マネー流出)と受け止め下落するのか、予見は難しい。しかし、100円の大台を回復した円安傾向が持続する可能性は強まろう。
従って、日本市場は、正の連鎖シナリオとして、米雇用統計改善→円安→オリンピック東京開催決定という流れを望む。
仮に米国株価が下げ、オリンピック東京開催決定で「噂で買ってニュースで売る」現象が日本株に生じても、それを相殺するに足る市場のムード高揚が見られるだろう。
10月1-2日頃と見られる消費増税決定に向けても、市場環境が整う。
逆に、負の連鎖シナリオは、米雇用統計悪化→ドル安・円高→オリンピック東京落選のケースだ。消費増税議論も更に厳しさを増すことになろう。
投資家にとっては、この正の連鎖と負の連鎖の落差があまりにも大きく、週末を控えて「リスク回避」のために手仕舞うべきか否か、なんとも悩ましいところである。
米国経済は8月のISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数が58.6と前月から2.6ポイント上昇。民間部門のADP雇用者数も、前月の改定値に比し17万6000人増加とまずまずの数字。総じて、良いマクロ経済統計が続き、10年債利回りが3%の大台直前まで上昇したことも、「景況感改善の結果」と好意的な解釈が流れる。しかし、それで素直に本番の米雇用統計も改善と受け止めることも出来ない。毎度お騒がせと言いたくなるほど、事前予測を裏切り上振れ下振れしてきた過去があるからだ。
米量的緩和縮小については、毎月の債券買い取り縮小額を100億ドル程度にとどめる縮小Liteバージョンとなりそうだが、利上げなどの引き締めへの転換条件を明示するフォワード・ガイダンスの中で失業率をより低目に設定することで、実質的に緩和を長期間維持するという「合わせ技」の可能性もある。
今週市場を揺らせたシリア情勢は、一部反体制派の残虐行為と思われる写真がNYタイムズに掲載されたことで、米国国内世論は益々割れてきており、当初の想定より最終決定がずれ込みそうな様相だ。現状に著変なければ、足元の市場変動要因としては、影響力が薄れる。
なお、先読みする国際金価格は、米緩和縮小9月説、ドル高を織り込み、5日の欧米市場で急落している。シリア不安による「有事の金」買いは既に一巡して、本来の金融要因を先取りする形で売りを再開し始めた。一時1400ドルの大台を超えて急騰したが、NYでは1360ドル台まで沈んだ。
さてさて、今週はやっと金曜日という感じです。
関西出張で異常気象に遂に巻き込まれました。岐阜県愛知県の大雨で東海道新幹線が4時間遅れ。復旧の見通し立たず、とアナウンスされた時点でサッサと諦め、在来線の新快速で京都に向かい、一泊を決め込みました。その日は、昼に大阪の天王寺のご贔屓たこやき「やまちゃん」で明石焼きなどたらふくたいらげ
夜は京都のイタリアンで直輸入の新鮮なポルチーニ茸を濃いパルメジャーノ・ソースでからめたパスタなどを食いまくり
ホテルに帰って冷房ギンギンでうっかりそのままベッドに毛布もかけず横になり、アッという間にグーグー。夜中、ハッと目覚めたときは、既にお腹に不気味な音が。それからは、朝までトイレ通い苦笑。翌朝になっても収まらず。よりによって、当日午後は東京で雑誌の対談と日経CNBC生出演が入っており、ラテ面に名前まで出て、逃げられない状況。かなり情けない格好でなんとか東京にたどり着き、いつトイレに駆け込むかヒヤヒヤしながら、とりあえず2本、こなしました冷汗。
我ながら、食道楽と、うっかりの寝冷えに呆れ果て、家族にも呆れられ。
そんなときでも、次回の大阪出張では、法善寺で夫婦善哉食べたことないから、一度食せねば、などと考えているのだから、あきれるよね~
NHK土曜ドラマの「夫婦善哉」が毎回面白く、色々大阪のB級グルメにはまりそうな予感。
既に、大阪のセミナーでは主催者側が、私がなにも言わなくても「打ち合わせは天王寺やまちゃん2号店で」と連絡してくるほどだけどね(笑)。あの店、外国人向けガイドブックに載ったのか、外人客が増えた。知り合いの欧米人には、日本に来ると、「お好み焼き食べたーい」と真っ先に行ってくる奴もいるしね。