豊島逸夫の手帖

2013年7月9日

銀も随分と下がりましたね。
投資対象としての銀についての質問を時折受けますが、元トレーダーの感覚で言うと、短期売買はボラティリティー（価格変動）が貴金属では最も激しいので、「怖い」です。自分のカネでディーリングで儲けようなどとは全く思いません。リスクありすぎ。
しかし、長期で見れば、今の価格水準は「安い」と感じます。
特に、プラチナと同じくハイテク用産業素材なので、２０１４年にかけて世界景気が緩やかな上昇を辿るという前提で考えれば、今のうちに仕込んでおくのも悪くはないでしょう。
投機マネーが入ると、短期で倍にも半額にもなりますから。
ハイリスク・ハイリターンの典型です。
ですから、リスク耐性の強い人限定、という感じですかね。
なお、アメリカ人は銀が大好き。貴金属というと、金ではなく、銀のことを想起する人が多いです。１９７０年代まで長く金が統制されていた時代があるので、代替的に銀が買われたのでしょう。
金銀比価に注目する人もいますが、私は一切興味ないし、信じません。
まぁ、金もプラチナも買った人が、銀も少しずつ買ってみるのであれば、それもアリでしょうね。