豊島逸夫の手帖

Page1348

円高は健全な調整

2013年2月5日

93円台に乗ったところで、スペインの首相スキャンダル、イタリアの選挙懸念(元首相ベルルスコーニ氏復帰の可能性)など欧州債務不安が再燃。ユーロが売られました。これまでのユーロ上昇が異常なスピードだったから、当然の調整ですけどね。
外為市場では、ユーロはリスクのある通貨の代表格なので、これが売られると、市場のムードは一気にリスク警戒感が強まります(リスクオフ)。
そうなると買われるのが円とドル。
久し振りに円高に振れました。
といってもまだ92円前半。まだまだ調整が足りない。

貴金属市場ではプラチナが最大手鉱山会社アングロプラチナの生産減報道で1700ドルにタッチする程度の上げ。
ただ、気になるのは欧州経済のリセッション化。これは自動車需要にジワリ効きます。
供給サイドの要因は一過性だけど、需要サイドの要因はボディーブローのようなもの。

さて、今発売中の週刊エコノミスト臨時増刊「日本経済2013」に金について寄稿してます。
それからテレビ東京出演ビデオがありました。

http://www.tv-tokyo.co.jp/mplus/

Mプラス・エクスプレスのHPですが、スクロールして「特集」のところにあります。

2013年