2013年12月18日
NISAが日本人女性の「アニマル・スピリッツ」を覚醒させたことを投資最前線のセミナーで強く感じている。
「国も会社もオトコも当てにならない。自分で守らねば。」と語る。
経済でも家庭内でも、起こり得る「危機」に対して「自己防衛」との発想が目立つ。
セミナーのタイトルに「年金不安」の一言がつくと、参加者のコア・プロファイルがシニア中心から30代中心に変貌する。
筆者のセミナーでも、会場設備で足りないものが、「トイレの数」から、「授乳設備」「キッズ・ルーム」に変わってきている。
氷河期世代は、アベノミクス相場といっても、はなから期待感も薄い。さめている。
成功すれば良し、でも失敗の場合にも備えねば。どうすればよいか、などの質問が飛ぶ。
これが、40代後半くらいの「バブル世代」になると、セミナー会場の雰囲気も一変する。「アベノミクスとNISAで期待感ムンムン」となるのだ。「夢をもう一度」とばかりに身を乗り出し、講師のレクチャーに聞き入る。
世代別に、草食系投資派と肉食系投資派の対比が鮮明だ。
共通していえるのは、従来は男性が圧倒的に多かったが、今や女性が半分程度を占めること。
緩和縮小前夜ともいえる昨晩開催された準大手証券会社主催の女性限定セミナーには実数で450名も集まった。
3年前では考えられなかった現象だ。
投資最前線の景色は激変している。
NISAが、彼女たちの背中を押したことを感じる。