2013年8月28日
早ければ29日にもシリア空爆開始と、CNNやNBCが報じ、俄かに市場には切迫感が強まっている。地中海のシリア沖には6隻の米駆逐艦が巡航ミサイルで「限定的空爆」の臨戦態勢に入った。シリア側も、ロシア製のミサイルで米駆逐艦を狙う構えだ。
外為市場では、逃避マネーが円と金に流入中だ。
更に、27日にはルー米財務長官が、米国CNBCのインタビューで、債務上限問題について、「10月半ばにも連邦政府の債務が上限を超える見通し。手元残高は500億ドル程度と一日でなくなっても不思議はない額になる。」と警告を発した。
市場は10-11月頃と予測していたので、時期が早まった印象で、サプライズ感を与える発言となった。2011年に、米国債務上限問題が米国債格下げを招いた記憶も鮮明に残る。それゆえ、安全性を求めるマネーがドルを回避してセカンド・ベスト(次善)の選択として円に照準を当てている。
債務上限問題に関しては、9月2日の米レイバーデイ(労働者の日)の三連休が明けると、いよいよ大統領とねじれ議会の間で最終決断への模索が始まる。瀬戸際での駆け引きが展開されよう。ドル安に振れがちな市場環境だ。
金価格は1410ドル台まで上昇。プラチナは1530ドル台に留まる。
地政学的要因はプラチナより金に効くので、金とプラチナの値差も縮まってきた。
なお、今日の朝日新聞6面に村井美樹さんとの対談が掲載されています。(地域によっては、明日、明後日の掲載)。
同時に朝日電子版のwoman(女性版)にも載ってます。↓
http://www.asahi.com/and_w/