2013年11月21日
昨晩は日本企業のCFOとCIOクラスの人たちが集まるメジャーなコンファランス「ジャパンCFOサミット」でパネリスト講演してきました。
マクロ経済のエコノミスト・パネルに出たのでインド・中国など新興国の話題が多かったのですが、一応、金プラチナの見通しも最後に話したら、そこが一番強い反応(会場のどよめき)を感じました。マーケットのすそ野が拡大していることを改めて感じます。業界が、それについてゆけてないことも。
一方、来月日経が立ち上げる「ワ―ママ」対象の新媒体「日経dual」から2000字ほどの原稿も頼まれました。
ワ―ママとCFO/CIO.
個人的には、この両極に語りかけることを楽しんでいます。
さて、金プラチナともに下げが加速してきました。
金は1250ドル割れ、プラチナは1400ドル割れ。
キッカケは先月のFOMC議事録でin the next few months 今後数ヶ月以内に緩和縮小開始も、という文言が入っていたことが明らかになったからです。
たった5単語の英文ですが、これで、3月説から12月説へ、見通しが前倒しになってきています。
仮にですが(私は3月説なので)来月にも縮小開始となると、市場にも切迫感が出ますよね。
金プラチナ価格下落は、その仮説を先取りしています。
プラチナ1400ドル割れには値ごろ感を感じますね。円安とはいえ。
金は以前にも3ヶ月予測で書いたように、1200ドル前後まであると見ています。
あとは、NY株が更に高値を追うのか否かで、金価格も影響されるでしょう。84年前の大恐慌前後の株価グラフに酷似している、との指摘もありますが、高値警戒感が強いながらも、投資家はリスクを取るようになってきているので、NY株価については、そう大きな調整は無いと感じています。
日本株は、クレディ―スイスの異常な日経平均先物買いに振り回されてきた、というのが実態でしょう。個人投資家は殆どついてこれていません。寧ろ、税制変更を控えて、年末までに売りたい人がいっぱい。いっぽう、NISAも重複登録が10万件もあって、税務署の事務処理も慎重になり、相当遅れているようで、現場は「大混乱」です。大丈夫かね。。。
今晩は、ボジョレーヌーヴォーのパーティーにトンボ返りで郡山まで行ってきます。ラジオ福島のレギュラー番組に出ていたときのパーソナリティーでご当地演歌歌手、紅(くれない)晴美の演歌歌謡ショーがあるから(笑)。すっかり親しくなって、後援会も応援しています。それにしても、いまだに思い出すのは、生ラジオ放送の経済解説で、いきなり「豊島ちゃん、ユーロって、なんだっぱい?」と聞かれたときには、さすがに目の前が真っ白になったこと(笑)。ディレクターは「あと8分」なんてスタジオ内に知らせてくるし。いやはや、やさしくかんでふくめるように説明することが一番難しい。それに比べれば、CFO相手は楽ですよ。専門用語そのまま使えるし。
それから、昨日書いた、金別冊付録つきの日経マネーとザイ発売広告が日経に出ていました。
私のほうは、今度は、毎年恒例のジェフ・ムック(日経ムック)制作にとりかかります。近年は単行本よりムック作りの楽しさに取りつかれた感じです。いろいろ写真やイラストで「遊べる」のが面白い。