2013年10月23日
9月米雇用統計は、非農業部門新規雇用者数増が14万人ほどに留まり(事前予測は18万人)、「雇用情勢悪化」と解釈されました。
となると、緩和縮小も時期尚早ということになり、金にとっては上げ材料になったわけです。ドル安も効きました。
結果的に、1340ドル台をつけています。
量的緩和縮小時期も来年3月とか6月説まで出て来て、投機マネーにとっては、「執行猶予6か月」あれば、まだ一暴れも二暴れも出来るという感覚でしょうね。
株も債券も商品も同時に上がる、リスク・オンの様相です。
株でいえば金融相場。商品でいえば、実需で上がっているわけではなく、過剰流動性が回遊している状況なので、健全な上げとは言い難い面があります。
潮が引く如く、ひとたび売りが始まると、戻すのも早いですよ。
いずれにしても、長期的な緩和縮小の流れは変わらず、実施時期が後送りになったということです。
市場が「緩和継続」と決め込みはしゃいでいるのが若干気になります。
「緩和縮小」と決め込み、見事に梯子を外されたばかりなのに。