豊島逸夫の手帖

Page1407 オニール氏 退任前に100-120円予測

2013年5月7日

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長職を去ることになったジム・オニール氏が、連休中にメディア・インタビューで今後18か月間の円相場を100-120円と予測した。
その理由として米国経済が好調ゆえ、円安が米国産業の国際競争力を弱めることへの懸念が薄まっていること。そして、日本経済も回復の兆しが見え始めたことが、中国や韓国などアジアの競争国にとっても悪くない事としている。
同氏は、BRICsの命名者として名を成したが、実は、通貨専門家としてゴールドマン・サックスに雇用されたことに触れ、「通貨が私の初恋」と述べていることが興味深い。90年代の円高を予測したことで、「円相場予測には特に意を用い、プライドを持っている」とも語っている。

なお、連休中の3日に発表された4月の米国雇用統計が好転。特に2月、3月分が大幅に上方修正されたことがポジティブ・サプライズとなり、円安が再び99円台にまで進行している。
日本株にとっても、連休前の4日連続安の流れを断ち切るキッカケとなる要因として注目される。
雇用統計前は各種米国マクロ経済指標悪化が続き、円高要因となっていたので、4月米国雇用統計はアベノミクスにとって朗報となったことは間違いない。

対照的に、欧州経済は緊縮の悪影響が顕在化して、マクロ経済は悪化の一途を辿り、ドラギECB(欧州中央銀行)総裁も、利下げ(含むマイナス金利)の可能性を示唆している。欧州経済不安は、「財政規律」から「緊縮疲れ」へ焦点がシフトしつつある。
ここでも、米国経済が相対的にいち早く回復の道を歩み始めたことが鮮明だ。
ドルインデックスも2月に79台をつけてから、3月以降は82-83のレンジで推移している。
2013年に関しては、5月に売られるのは、株ではなく円のようだ。

なお、金価格は米国雇用統計前に1490ドル寸前まで反騰していたが、発表直後に1460ドル割れまで急落。その後、1470ドル前後で推移している。1300ドル台から中国・インドの記録的実需で買い戻されたが、1500ドルは未だ頭が重い。急落過程で逃げ遅れた投機的買い手が上で待っているからだ。底割れのリスクは遠のいたが、レンジが100ドル以上切り下がった感じである。ドル高が効いている。5月はヘッジファンドの決算対策売りの可能性もちらつく。

さて、連休も終わっちゃったねぇ~
私はスキー・ゴルフなどアウトドア―・スポーツ三昧で体中の筋肉パンパンです笑。読書はフェイスブックNO.2女性COOシェリル・サンドバーグの話題のベストセラー「Lean In」を読みました。
このブログでも何回か触れましたが、キャリアはハシゴじゃない。ジャングル・ジムだという言葉が未だ響きます。
5月は、これから筋肉ならぬ仕事がパンパン。(あまり考えたくないほど。。。)
来週はコネチカットのエール大学でシラー教授と対談。住宅指数ケースシラーで知られる人。バブルについての著書もあり、外から見たアベノミクスの評価やら、米国経済の見方を話す予定。(CNBC企画)。ニューヨークにも寄って、NY証券取引所や、個人的に働いたことがあるNY金先物取引所のフロアーにも寄ります。懐かしい。何年経ってもアドレナリンが出るね。現場の第一線の空気を吸ってきます。
帰国後は23-24日とジャパン投資サミット(機関投資家向けフォーラム)に参加。

「インタラクティブフォーラム」のうち
「ジャパンエコノミストフォーラム」で討議に参加します。

その後は、キプロスへこれも仕事で行く予定も。
しばらく遊べそうもないので、連休中は遊びに集中した次第でした。

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