豊島逸夫の手帖

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金価格下値模索中

2013年4月12日

国内金価格は30年ぶりの高値圏にありますが、海外の国際金価格は1550-1560ドル近辺で下値模索中です。
金から株へマネーシフトが続き、外為市場ではドル高。
加えて、キプロスが資金調達のために10トンほど金を売るという話も報道されています。まぁ、この話は量的にも小さいし、一過性でしょうけどね。

私の見方は変わりません。
短期は弱気。中期的には年後半に「やっぱり米国金融緩和継続だ」という話になり、金価格は再び上がる。でも中期的には、これがラストラリー。
2014年は下げやすい年になる。前提は米国経済が良くなり、FRBの出口戦略が発動されるということ。
米国経済が本格好転すれば、中国インドの経済も当然良くなりますから、1500ドル前後の水準では、これまでにも増して強い買いを入れてくるでしょう。ですから、下がるといっても底は浅いですけどね。でも上値は重い時期がしばらく続く。

そして10年間の長期を見れば、中国インドが買いまくり、一方、金供給は増えず、海外で3000ドル、国内で10000円の大台にのっていると思います。
そして、国内金価格は、短中期では下げにくく、逆に上がることもある。長期的には強気、ということです。

それから2014年には欧州経済が改善するという前提で、プラチナが面白いと思います。でも今年はまだ欧州情勢が不安定だから、時期尚早。
プラチナは下げも上げもボラティリティー(価格変動性)が激しいから値動きは派手。心臓の弱い人には勧められませんが。
そして、銀もプラチナ同様に、2014年には面白いと思います。産業用素材という共通項がありますからね。

2013年