豊島逸夫の手帖

Page3767

真夏の円安

2023年814

お盆期間中に円安が145円まで進行。
円安というよりドル高。
FRB金融政策について、もはや利上げ最終局面であり、1回追加利上げしたとて大きな問題ではない。それより5.25~5.50%のレンジまで引き上げられた米政策金利が、いつまで維持されるのかということに市場の関心はシフトしている。まず年内は高金利水準維持。うっかり利下げしてインフレが再燃する最悪のシナリオを懸念しているからだ。それゆえ来年前半までは今の政策金利水準がホールド(維持)されそう。

対して、植田日銀は打つ手のないことが既に露わになった。
そこで通貨投機筋が日銀の足元を見て、円売り攻勢をかけているわけだ。
但し、昨年のような150円まではいかないであろう。来年いずれFRBが利下げに転換すれば、一転ドル安に転じることが見えているので、ここが昨年の円安環境と決定的に異なるところだ。
円建て金価格には引き続き為替面から上昇圧力がかかる。

さて、今日の写真は十勝の豚と新鮮な野菜のシャブシャブとセイロ蒸し。

3767a.jpg


 

2023年