豊島逸夫の手帖

  1. TOP
  2. 豊島逸夫の手帖
  3. バックナンバー
  4. いよいよ今週は中銀ウィーク、金市場はポジション調整で備える
Page3831

いよいよ今週は中銀ウィーク、金市場はポジション調整で備える

2023年12月12日

3831(グラフ).jpg

今週は火曜日にCPI発表、水曜日に12月FOMC、木曜日に小売り売上高発表。いずれも三ツ星クラスの重要指標とイベントが続く。

その前に金市場にはポジション調整の売り。本当に金を保有したくて、金を買い持ちしている人は動いていないが、金保有には興味なく、ただ値動きで一攫千金をもくろむ連中は売り手仕舞って、中銀ウィークの結果待ち。

中期的には2000ドル前後の値固めの時期だ。Weak longが市場から消えると市場の体質は堅固になる。これが急騰の連続で2000ドルから2100ドル、2150ドルと短期に急騰してしまうと、その後の急落が激しくなるもの。「買って売られ」を繰り返し、中期的にレンジを切り上げてゆく展開が望ましい。その上で今後3日間の値動きが極めて重要になる。

筆者もこの数日は仕事のペースを落とし、相場から離れ、エネルギーを蓄え、今晩からの天王山に備えていた。相場は長期戦。メリハリをつけて臨むことが大切だ。連日マーケットにべったりでは木を見て森を見ずの結果になりがちである。

さぁ、いざ決戦(笑)。

3831a.jpg

2023年