豊島逸夫の手帖

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どうする習近平、中国不動産バブル崩壊の後始末

2023年818

恒大集団が米国で破産申請した。既に中国不動産最大手の碧桂園の資金繰り悪化が報道されていた矢先。恒大破産は既に破綻状態だったのでサプライズ感は薄い。問題は連鎖破綻だ。と言うか連鎖破綻を習近平がどこまで救済するか。秋相場は荒れ模様。

中国バブル破綻→中国からマネー流出、ドル建て債務不履行→金融システムに飛び火→人民元暴落→世界的株暴落を誘発→金急騰。
まだ先の話だが、これが最悪のシナリオで金には強い上昇圧力がかかる。
ほぼ同時に米利上げ停止が重なれば2500ドルも絵空事とは言えない。
金価格高騰で分母が大きくなっているので500ドル上昇と言っても上昇率は驚くほどではない。
足元では1900ドル割れでじり安だが、下がった方が助走距離は長くなり飛距離は伸びる。これ相場の力学。

なお、円安146円突破だが昨年とは市場環境が異なる。FRB利上げは最終段階。そして植田日銀の政策修正(大したことはできぬが)。日米金利差は今が最大。昨年は日米金利差がどこまで拡大するのか底なし沼の如き状況だった。
ゆえに秋相場に入れば為替介入せずとも円安にはブレーキがかかるだろう。150円到達前に反転する。何せ米国為替市場では過去最大級の円売りポジションが蓄積されており、通貨投機筋は今か今かと利益確定円買いのタイミングを狙っているのだ。

さて、散歩しているとそこここにドングリや栗が落ちている。ススキやコスモスに遭遇することも。東京の36度とは異次元の世界。労働効率も良く、頭キレキレだぜ!東京に戻ると頭の中がロシア産ウニ状態になりそうで怖い(笑)。

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33階から北海道大学全景と遠くに小樽が見える。今朝の札幌は爽快。

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2023年