豊島逸夫の手帖

  1. TOP
  2. 豊島逸夫の手帖
  3. バックナンバー
  4. 150円接近、介入を歓迎する海外勢
Page3793

150円接近、介入を歓迎する海外勢

2023年9月27日

最近は国内金価格が円相場次第ゆえ、為替の話が多くなってくる。
円安はウォール街でも連日話題になっている。
「日本金融当局の為替介入はいつ頃になるか」との質問を受ける機会も増えている。当然、円ショート(カラ売り)ポジションを抱えた通貨投機筋が警戒していると思いきや、実は介入を期待しているという事例も増えている。ここまでの円安の流れに乗り損なった外国人投資家たちが為替介入で大きく円高に振れれば、そこから円ショートのポジションを作る目論見なのだ。

特に9月FOMCでパウエル議長は政策金利を高く、長くの姿勢を強め、ドル高・円安に事実上のお墨付きを与えた。26日の米テレビ経済番組が視聴者に「年末の10年債利回りは5%を超えるか」と問うたところ、約6割がYESと答えた。FRBという米債券市場で最大の米国債購入・保有者がQTで保有米国債の償還分を再購入せず、しかも新発債は増えるという需給環境を重視している。

昨年と比し、日銀総裁が変わり、NY市場でも日銀の政策修正に関心が高まったことも結果的には日銀の持ち札の限界を露わにした。
円安は未だ7回表という表現が印象的である。

さて、今日の写真は最近ご無沙汰の京都祇園「らく山」。何せ京都は特に酷暑で札幌に慣れてしまったカラダにはきつい。でも秋めいてきたのでそろそろ行くかな。らく山の本格京料理を食べ慣れると東京の京料理が似て非なるものであることを痛感する。大将夫婦も元気でやってるかな。大将の料理センスにはいつも感動するよ。

3793a.jpg

3793b.jpg

3793c.jpg

2023年