豊島逸夫の手帖

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国内金価格最高値更新、NY金は1965ドル、先物12月限は2004ドル

2023年8月1日

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7月31日のNY市場はシカゴPMI悪化がきっかけとなり、国際金価格は1970ドル台(スポット)まで上昇。中期的な背景には利上げ最終局面との認識がある(短期的にはあと1回利上げがあるかが議論されるが)。上昇圧力はかかりやすい。

なお、COMEXでは12月限がアクティブマンス(取引量の多い代表的限月)となったので、自動的に代表的NY先物価格は40ドルほど嵩上げされ2000ドルを突破した。

先物と現物価格の差には金利が大きく影響するので、ドル金利が年率5%ともなれば、8月時点で12月は4か月先ということもあり、期近とアクティブマンスが40ドル近く開く。まぁドル高金利ゆえの現象。しかも分母が2000ドルに近い歴史的高値ゆえ限月間の値差も普段以上に拡大する。「NY12月限では2000ドル突破」と報道されかねないのでややこしい印象を与える。

それから国内金価格は円安142円に振れているので最高値を更新。日銀政策修正と言いつつ、昨日は長期金利を抑えるようなオペを実施したので、やはり日米金利差拡大は止まらないとの観測。本欄でも指摘してきたことだが、日銀の金融政策の選択肢は限られているのだよ。FRBは1回0.75%も利上げするのに、日銀は長期金利の上限をこれまでの0.5%からせいぜい0.6%に引き上げる程度。話がみみっちい。まぁ本格利上げしたら日経平均大暴落は必至だからね。今回0.1%程度の政策修正で日経平均は一時800円も急落した。NY市場では植田日銀総裁の存在感が薄れてきた。総裁が変わっても日銀は大したことはできないとの認識だ。

さて、今日の写真はセイコーマートのストロベリーアイス。相変わらずクオリティーは高い。他で買う気にならない。
それから東急ストアのどでかいメロン。これで1600円。安くて旨い。

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それから札幌駅西口にあった名物ぽっぽまんじゅうが新幹線工事でなくなり大好物だけに途方に暮れていたら(笑)、駅前地下街の隅にあったので感激ショット。

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2023年