2023年5月29日
26日に発表されたPCEコア物価指数は年率4.7%と前月の4.6%を上回った。FRBが最も重視するインフレ指標だけに、利上げ継続の機運は高まり、年内利下げ転換の確率は1週間前の90%以上から35%にまで急低下した。異例の変化だ。米国債デフォルトも回避されたことで更に利下げ確率は下落しよう。金には逆風ゆえ1940ドル台まで下げた(KITCOグラフ青色線参照)。
総じて米国個人消費はインフレや地銀危機にも関わらず打たれ強い。パウエルFRB議長が最も恐れていた「インフレが根付いてしまう」状況が市場では連想されている。これまでは年末の米政策金利予測がFRBは5%超、市場は4%台と大きく乖離していたが今や市場予測も5%台に乗ってきた。NY市場のトレーダーの間でも「FRBを疑え」から「FRBには逆らうな」と合言葉も変わってきている。
そこに米債務上限問題暫定合意の報が週末に流れた。米国はメモリアルデーの3連休中だが合意は既に織り込まれているのでサプライズ感は薄い(5月24日付け 米債務上限、金市場の視点では「大事なし」に詳述したとおり)。
NY外為市場はドル高(円安)加速に動くであろう。26日PCE物価指数発表直後に円相場は既に140円台後半を付けていた。
さて、もう梅雨入りだね。庭のアジサイも咲いてきた。ただジメジメ気候は苦手だよ~。
というわけで、そろそろ恒例夏の札幌サテライトオフィスを今年も準備中。今年の札幌の夏は超混み合いになりそう。ホテル代も昨年までは超割引価格だったが今年は高い。まぁコロナ特別支援価格に慣れてしまったのだけどね。それでも今年は満室になりそう。対中関係が悪化してきたから中国人観光客は少ないかな。
それから週刊エコノミストが派手に金特集。メディアが騒ぎ出すと一相場終わりというアノマリーについては引用されなかったな(笑)。
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230606/se1/00m/020/050000c