豊島逸夫の手帖

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インドや中国で金高過ぎ、銀代替も

2023年10月5日

国際金価格が下がったとは言え1800ドル台という歴史的高値圏にあり、ドル高=現地通貨建て金価格高騰もあり、インドや中国で銀に対する人気が強まっていると現地の業者の話。
確かにもはや記念品とかの予算では金製品をまともに買えない。写真はインドの宝飾店の銀コーナー。筆者が持っているのが銀製品。

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金持ちはゴールドコーナーでゆったりショッピング。庶民層はシルバーコーナーに群がる。もうひとつの写真はインド美人の店員さんとツーショットでご機嫌(笑)。

3798b.jpg銀は「poor man's gold 貧者の金」とは言いえて妙。でも貴金属業者は客単価が下がるので渋い顔。
インドも中国も歴史的な金選好度は高いので、いずれ金の高値に慣れてくると思う。

但し、2000ドルを超えると現物金需要が引っ込むことは金価格予測の上で重要になろう。そこを欧米の金ETF需要がどこまで補うのか。
米国債への信認が低下するとやっぱり金ということになろう。その意味で米下院議長が議会から追い出されたドタバタなどは米国民主主義の限界を示唆しているので見逃せない。次期大統領候補もバイデン氏対トランプ氏で支持率46%と拮抗している。危うい国だね。

2023年