2023年5月31日
米債務上限問題は財政不安ゆえ金には上げ材料。ゆえに解決に向かえば金は下がるかと思えば、昨晩はNY金が1930ドル台から1960ドル台まで急騰した(KITCOグラフ赤色線参照)。なぜか。米国債債務不履行リスクで米国債は売られ、その結果利回り(ドル金利)は上昇していた。それが債務上限交渉妥結の見込みとなると米国債は買い戻され、結果的にドル金利は下落。金利を生まない金には上げ材料となった次第。
更に1930ドルまで下がると現物買いも世界的に活性化して下支え要因となった。
やはり下がっても底は浅い。
今後は米利上げ(金融政策)と米地銀危機の副作用としての信用収縮、商業用不動産破綻リスク、不況リスクが主要テーマとして絞り込まれる。