2023年2月24日
知り合いの日銀OBたちがやたらに金を買いたがる傾向があることを本欄で述べたことがあります。
日銀が国の借金証文である日本国債を発行量の半分ほどにあたる500兆円も買い取ってきたこと。日本株も株価が下がれば日銀が買い支えてきたので今や日銀が最大の株主になってしまったこと。
このような前代未聞の現状を次期日銀総裁が大きな混乱なく収めることができるはずもありません。だから誰が次期日銀総裁になっても「貧乏クジ」だと植田氏の名前が出る前から本欄でも書いてきました。
おそらく次の次の日銀総裁の時代にこれまでのツケが回ってくると私は思っています。
知り合いの日銀OBたちが私のところへ未だに金の個人的購入について相談に来るのですが、彼らこそ今の日銀、そして日本経済の「やばさ」を現場の眼で見てきているので、個人的虎の子の退職金で金を買いたがるわけです。
元「通貨の番人」たちの行動には考えさせられます。
植田氏とは全く面識がありませんが、彼が日銀総裁を勤め上げ、退職した後、個人的に金を買いたがるかどうか。まだまだ先の話ですが密かに注目しています。