2023年4月14日
国際金価格がスポットで2040ドル台、NY先物価格が2060ドルを超えてきた。
昨日のキッカケは3月卸売物価指数が年率2.7%台(コアで3.6%)まで下がってきたこと。
インフレ後退、即ち利上げも後退ということで金の買い材料になった。
今回の2000ドル突破は銀行不安、銀行の貸し出し基準厳格化で信用収縮、利上げ最終段階、利上げ過多で不況リスク、利下げも視野、ドル金利安、外為市場ではドル安、そして中国人民銀行などの公的金購入増加など、複合要因が有機的に効いているのでしっかりしたトレンドになっている。よく質問で「どれかひとつ選ぶとすれば」と聞かれるが、等しく重要なので答えに迷うほど。
店頭でも2000ドル超えで売り一色というわけではなく、新規買いも増えていることが特徴だ。新規購入者から見れば、最初の金との出会いの時、既に2000ドル前後であったため高値抵抗感も薄い。
将来への経済不安感が強いので、リスクヘッジとして高値圏でも買ってくる。
メディアでも取材が増え、今朝は日テレ系でカメちゃんこと亀井幸一郎氏が金特集に出演していた。地上波ゆえお宝の金製品がどのくらいの価格で売れるのかというようなノリが前面に出るね。
NY市場ではいよいよ史上最高値更新も目前に迫り市場の話題になっている。