豊島逸夫の手帖

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国際金価格1900ドル割れ

2023年817

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お盆の間に国際金価格はじり安傾向で大台を割り込んだ。
キッカケは今週火曜日に発表された米小売り売上高。GDPの6割を占める個人消費を見る上で非常に重要な統計だ。

結果は事前予測0.4%増のところ、0.7%増に上振れサプライズ。
これだけ利上げしても米国消費者の消費性向は衰えない。ここはまだ利上げを継続して、消費を冷やし、インフレとの闘いを継続する必要があろうとの見解が支配的になり、ドル金利は上昇。特に4%が壁と言われた米10年債利回りが4.2%台まで急騰したことはサプライズであった。その結果外為市場ではドルインデックスが103まで上昇。ドル高(円安)進行。国際金価格に逆風が強まった次第。
但し、8月は夏季休暇相場。商いは薄く、投機筋の仕掛けが多い。金売りもそのひとつ。8月中には売りも買い戻される。
1900ドルを割れても底は浅い。
10~12月を視野に考えれば今が安値期。

利上げと言っても最終局面。あと1回やるかやらないかは、もはや大きな問題ではない(短期投機筋を除いて)。
今後は5.25%から5.50%のレンジまで引き上げられた米政策金利水準をいつまで続けるかの方に市場の関心は移る。
FRBの基本姿勢はインフレは再燃しやすいので来年まで現水準を継続するというもの。その上で来年中には利下げへの転換もあり得る。
従って1900ドル割れの売りは続かない。底は極めて浅い。10-12月期に向けての助走期間と位置付けるべき。

さて、今日の写真は富良野スイカと富良野メロン。この超新鮮でジューシーな食感は現地でしか味わえない。特にスイカは今年の暑さのせいか絶品。本州のスイカと決定的に違うのはきめ細かなシャリシャリ感。私はらいでんスイカの方が好きだけど富良野スイカもいける。富良野のメロンは説明の必要もあるまい。現地では蔦が落ちて自然に熟したものの方が安く旨い。贈答用には配送中に熟れすぎてしまうので、蔦がしっかり付いた固めのスイカが使われる。新千歳空港の土産物屋で売られている富良野メロンの価格の高いこと。びっくりだね。
33階の部屋から景色見ながら食べる味は格別だよ。

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2023年