豊島逸夫の手帖

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国際金価格に短期的下落圧力

2023年5月18日

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この金価格グラフ(KITCO)の緑線が200日移動平均線、青線が14日移動平均線。
金価格の赤線が直近で青線を下放れたことに注目している。
短期的に下げのシグナルだ。

4月から史上最高値更新を視野に上ばかり見てきたが最高値更新はならず市場は焦れた。
取りあえず短期的な買いポジションが手仕舞われつつある。
残るはじっくり保有する長期ポジションになってゆくので、今の下落基調が一巡すれば腰の座った買いだけが残る健全な市場環境となる。Weak long(弱い強気筋)はふり落とされてゆく。
国際金価格下落の背景は、米債務上限問題に妥協解決の楽観論が増えたこと、FRB高官発言にタカ派的トーン(まだ利上げ打ち止め説は尚早との議論)が増えてドル高・円安が加速したこと、そして米地銀株に反騰の事例が増えたこと。
まだまだ紆余曲折はある。
今後は中期的市場の底流をしっかり見極めたい。

さて、大相撲を砂かぶり席で見てきた。ご贔屓は朝乃山関。コロナ禍のご乱行で出場停止後順調に戻ってきている。場内も朝乃山関の時の応援が一番賑やかであった。まぁね、横綱も大関も空席という前代未聞のリスクを抱える大相撲としては朝乃山関にすがる気持ちだろうね。ただこの1年で上位陣もかなり力をつけている。特に関脇4人は実力派揃いだ。この1年格下の力士とばかり相撲とってきた朝乃山関も油断はできない。

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2023年