豊島逸夫の手帖

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いよいよ秋相場入り

2023年95

米国では9月第一月曜日に指定されているlabor day(労働者の日)が終わるといよいよ秋相場入り。親分たちも夏季休暇から戻り本格的な売買が再開する(8月は子分たちが相場を荒らすだけ)。

その前の9月1日金曜日には雇用統計発表があり注目された。
結果は良いとも悪いとも言える内容。
月間就労者数増は10万人台で落ち着いてきた。長く月30万人以上の増加が続いたので労働市場も随分落ち着いてきた。
とは言え、失業率は3.8%でFRBが目標とする4.5%には遥かに届かない。これは歴史的低水準であれだけ利上げしても失業者は極めて少ない。これは労働市場の過熱が未だ冷めずとの見方に繋がる。そして賃金(平均時給)は年率4%以上でこれも高い水準。
これらを総合すると良くもあり悪くもあり。

金市場にとっては雇用統計が悪ければ利上げ引き締めが効いているということで、追加利上げ観測は後退するので、金利を生まない金には追い風。雇用統計が良ければ金には売り要因。
どっちとも言えるので、雇用統計だけで金価格は結果的に大きく動かなかった。
当面連日発表される経済統計に反応して金価格が変動している状況は変わるまい。例えば景況感指数が良ければ不況に強い金の出番は無いとの解釈で売られる。悪ければ買われる。

株式市場では米国経済が軟着陸(ソフトランディング)、つまりほどほどの物価上昇で、ほどほどの景況感で、極めて心地よい状況と言われ株の買い要因となっている。これが金市場だとソフトランディングではインフレヘッジやデフレヘッジとしての金の出番は無くなるので金売り要因とされる。

今日の写真は山梨県笛吹市から直送のマスカット。大粒でフルーツタルトに載せて食べたり、そのまま食べたり楽しめる。

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ところで金価格より気になる大谷クン、今日の試合を突如欠場。練習中ハーフスイングした時脇腹を捻ったそうで超心配。さすがにWBC以来出場し続けて調子に乗りすぎた感。もう消化試合だから休みなさい。早いとこトミージョン手術した方がいいよ。そして個人的希望としてはやっぱりNYヤンキースに来て欲しいね~。そしたらNY出張が倍以上に増えそう、否増やしそう(笑)。それにしてもどこのライバルチームの監督も「個人的には彼のファンだよ。見ていて楽しい。」と言う。
ただ米国は何と言っても人気順にアメフト(含むカレッジ)、バスケ、そして野球。だから米国の一般国民の話題としては日本で騒がれるほどではない。「全米がビックリ」というのはやや大袈裟。
スポーツと言えばゴルフ界も変わった、特に女子ゴルファーで凄い新人が相次ぎ優勝している。先週のポートランドクラシックも距離が短いので過去にも宮里選手など日本人が上位で活躍したものだが、近年はパワフルなアジア系新人女子ゴルファーがハザードのはずのフェアウェイバンカーなどの軽く真上を飛ばして攻めてくるので、26アンダーなどととんでもない好スコアで優勝してゆく。
日本でも今年デビューの櫻井選手が270ヤード以上飛ばして、既にシーズン3勝。渋野選手がポートランドで同伴競技者に100ヤードくらいおいてゆかれたと唖然としていたのが印象的。いやー時代は変わったね~~。

2023年