豊島逸夫の手帖

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国際金価格続落

2023年9月29日

昨日のNY金は1860ドル台まで続落。
米国GDPと週間新規失業保険申請件数の経済指標があったがやや良好な結果。
但し、ドル金利は若干下げた。

にも関わらず、売りが続いたのは、weak long(短期相場トレンドを追って買い持ちしていた人たち)が、9月期末を控え、金買いポジションを見切ったから。結果的に金を長く持つファンドが残ったので、市場の体質としては底堅くなった。

短期的には弱含みだが、期が変われば経済指標の出方次第で流れも変わるであろう。

そして円建て金価格は国際金価格が下げ、さらに外為市場で円高に振れたため下げた。やはりそう都合の良い話は続かない。

なお、世界的に金価格が下げ始めると現物金売りが増えるもの。
人間の欲でできるだけ高く売りたい。高値更新が続くともっと高く売れるという期待感で利益確定に売りを延ばす。そこで金が下げ始めると一斉に金売りに走るものだ。

投資とは自分の欲との戦いなり。

2023年