豊島逸夫の手帖

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日銀総裁とFRB議長、日本人投資家に重要なのはどちら

2023年2月7日

昨晩NY市場参加者たちとのZoom会議があったのだが、日銀総裁人事に関する話題は全く出なかった。4月に日銀総裁が変わると筆者が話題を向けても、そもそも考えたこともないので答えようがない。しかし雇用統計サプライズに端を発するドル高・円安進行については興味が示され議論も弾んだ。

そもそも雇用統計発表直前は128円台で地合いは円高気味であった。それが発表後は一気に131円台半ばまで円安に振れた。更に6日の東京市場は日銀総裁人事の報道で円安が132円台まで進行。その後6日のNY市場では雇用統計の精査や消化が進み133円に接近する局面も見られた。

日本の一般メディアでは128円から133円近くまでの円安進行が「日銀総裁人事にからむ思惑」として報道される事例が目立った。対してNY市場では「雇用統計サプライズによるドル高・円安で128円から133円近くまで為替が動いた」と報道されている。そこに日銀総裁人事に関する言及は見られない。

結果的に日本では日銀総裁人事に関する報道が流れるだけで円相場が4円近く動くほど日銀の存在感は凄いと投資家は感じるが、それは過剰評価だ。今回の円安への振れが今後どうなるかは今晩のパウエル議長講演の発言内容にかかっている。仮に新たな日銀人事に関する報道が出ても軽くスルーされよう。

ドル円相場と言えば日本国民の台所を直撃する要因だが、その帰趨は米国の金融政策次第と言っても過言ではない。

さて、散歩していたらもう梅の花が咲き始めていた。

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花と言えば日本に出回るオランダのバラの花の値が上がっているとのこと。ロシアによるウクライナ侵攻の影響でオランダでのバラ栽培に欠かせないエネルギー価格が高騰したから。運送費も上昇。おまけに円安。確かにアムステルダムの花卉(かき)は世界流通量が図抜けて多いからね。相対的にアフリカ産が安いらしい。

2023年