豊島逸夫の手帖

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国際金価格、1930ドル台、円は今年最安値

2023年11月13日

ドル建て現物金価格は1930ドル台まで下落。
サンフランシスコ地区連銀デイリー総裁が追加利上げ容認の姿勢を見せた。
同氏はハト派の主導格で来年24年にFOMC投票権を持つので要注意だ。

既にパウエル議長は11月FOMC時のハト派的発言から、先週はタカ派的発言に切り換えていた。「インフレは減速しているが、これが確かなトレンドか自信が持てない(not confident)」との発言が注目されている。

一方、ムーディーズが米国債格下げはしなかったが、改めて警鐘を鳴らした。

また、米議会では紛糾して政府機関閉鎖の可能性が再浮上しているのだ。全くいい加減にしてほしいね。

ただ金市場はスルーしている。
ドル建て金価格は中期的に値固め中。

更に、外為市場では週明け今年の最安値である151円74銭を下回り、昨年の安値151円94銭が意識されている。
やはりFRB高官発言が効いている。

先週のテレビ出演時に筆者は155円を予測しているが、国際通貨投機筋は日銀が介入しても一巡後は跳ね返されると見ている。人為的介入で145円程度まで押し戻すことはできても一時的。
世界のトレンドがドル買いなのに、ひとり日銀がドル売り・円買い介入しても限界があろう。

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2023年