2023年11月27日
年末進行の御用繁多でブログ更新間隔が空いたが、その間NY市場は基本的に感謝祭休暇。先週金曜日も半ドンであった。米国での感謝祭はお盆みたいなもので家族が実家に集まり七面鳥を食べる。
金市場も薄商いだったがドル建て金価格は先週金曜日、そして週明けアジア時間に急騰して2010ドルを超えた。
材料としては金曜日に発表されたS&Pグローバルの製造業PMI(景況感指数)が2か月ぶりに「不況」水準に落ち込んだこと。50が好不況の節目とされるが49.4となったのだ。世界的に原材料の仕入れが縮小し、更に人員削減を迫られる流れが背景に指摘される。
FRBの強力な利上げの本当の効果が今になって出始めたとの見解もある。金融政策効果は1年から1年半のタイムラグで顕在化するからだ。
NY市場では年末を控えキャッシュポジションを増やし様子見の傾向が顕著。その流れの中で金へ逃避するマネーも見られるわけだ。