2023年4月4日
オーストラリア中銀は昨年5月に金利を0.25%上げた後、3月まで10会合連続で金利を引き上げていたが、4日の理事会で政策金利を3.6%で据え置くと決定した。
米国FRBもまだ利上げの余地が1回はあるが、総じて利上げ最終段階にある。
3月29日にはチェコ国立銀行が賛成多数で政策金利を7.00%に据え置くことを決めている。
そもそもカナダが主要国初の利上げ停止を3月8日に決めたことが口火を切った形だ。
更に3月16日にはインドネシア中銀が政策金利を5.75%に据え置くことを決めている。
その他、ロシア中銀、ポーランド中銀、マレーシア中銀、トルコ中銀、ブラジル中銀も利上げ据え置きである。
今時イールドカーブコントロールの上値引き上げで「利上げ」方向に向かっているのは日銀くらいか。
いずれにせよ世界的利上げ据え置きの流れは金利を生まない金には追い風となる。
足元のNY金もKITCOグラフで見ると1950ドル~2000ドルの歴史的高値圏を堅く値固めしている。こんな高値圏を維持できることでさえ筆者には驚きだ。
今日の写真は桜と富士山。