2023年5月10日
1)米利上げが最終段階に入ったがインフレはしつこく残る。
2)米国債を巨額保有していた米銀の含み損が膨れて破綻。
3)財政赤字上限について民主・共和両党折り合わず、米国債が債務不履行の危機。財政不安が市場を覆う。
4)最速利上げの副作用として引き締め過ぎで米国経済不況入り。
5)銀行危機で銀行への規制が強化。信用収縮、貸し渋りでマネーが設備投資や個人消費に流れず不況入り。特に商業用不動産の破綻リスク顕在化。銀行破綻を第一波とすれば信用収縮は第二波。
6)中央銀行の公的金準備増強が加速。
7)以上の要因でドル金利とドル相場には下押し圧力が強まり、教科書的には金買いの素地が醸成されている。
8)不況入りとなると企業倒産も増え、マネーは安全資産へ逃避する。安全資産の代表格は米国債。特に3か月米国財務省証券などが人気。市場規模は小さいが金にもマネー流入。一時はデジタルゴールドと囃された仮想通貨も破綻が続き、金が改めて見直された。
9)なお、インフレとリセッションが同時進行するスタグフレーションのリスクも現実味を帯びる。これは金の独り勝ちのシナリオだ。
さて、今日の写真は誠鮨@お茶の水。日経新聞朝刊の「交遊抄」に2回出たが、その内のひとつで紹介した店。気取らずネタは新鮮。気楽に行けるので私のお気に入り。貝類、アワビ、岩ガキ。たまらん(笑)。