豊島逸夫の手帖

Page3747

株と金

2023年7月3日

本日の日経平均は564円高とバブル後最高値を再び更新した。
株と金の関係については何度も何度も聞かれるが、多くの人が誤解している。株か金かではなく、株も金もということなのだ。

株高だから金は売りという発想は間違っている。寧ろ株高だからこそ将来の株安に備えて金もじっくり買い増しておくべきだ。どんな相場でも上げ続けることはない。特に今回の日本株買いは外国人投資家主導だ。彼らはひとたび潮目が変わると逃げ足は速い。

とは言え、今回の日本株買いはかつてない規模になると思う。主要国の量的緩和でばら撒かれた巨額のマネー(所謂過剰流動性)が世界的に新たな運用先を求め回遊しており、今回は日本に上陸したからだ。従って日本流の株の常識では今回の株高は測れない。グローバルな視点が必要だ。大相場になると思う。ウォール街でもこれまで見向きもされなかった日本株が連日話題となり見直されている。

2023年は株と金の両方を保有していれば鉄板であろう。

なお、金に関しては1900ドルを瞬間的に割れたこともあり、メディアでは俄かに「輝きが失せた金」という見出しが躍るようになった。相変わらず短絡的な発想だ。プロの視点では金の輝きが失せたと言われ始めたら「しめた!買い」のサインである。逆に「今こそ、金」という見出しが圧倒的にメディアに並べば、警戒して売りに傾く。

さて、今朝は朝イチで大谷クンのどでかいホームランを見てすっきり(笑)。何かLAの球場に大谷クンを見に行きたくなったよ~。

2023年