豊島逸夫の手帖

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プラチナ急騰、危険ゾーン入り

2023年4月25日

国際プラチナ価格が急騰していたが、昨晩のNY市場で急落した。
そもそもプラチナ市場は流動性が薄く投機筋の草刈り場だ。
KITCOプラチナグラフの1年と8年のトレンドを比較してみた。

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緑色線の200日移動平均線を大きく上放たれている。
過熱化している。

南アのエスコム(電力会社)の設備老朽化による慢性的電力不足は季節的電気需要の変動があるが、特に新鮮な材料ではない。それを投機筋が囃している。

中国の経済再開による需要は期待できるが、そもそも中国が経済再開できるのか。新首相は現場の経験もなく共産党(というか習近平氏)の報償人事による新任だ。前首相が「天は見ている」と捨て台詞を残して去った光景が忘れられない。それでもプラチナ市場は中国経済再開に賭けている。危うい。

実は筆者はプラチナ大好き人間なので、プラチナには辛くあたる傾向がある。自分の感情が相場予測に影響を与えるからだ。
プラチナの高値圏は脆弱だ。個人的には上がって欲しいところだが、冷静に見れば楽観的にはなれない。

でも自ら保有しているプラチナを売る気はサラサラないよ(笑)。10年後を見ているから。

ところでスーダンが日本でもニュースになっている。実はスーダンは年間85トンも金を生産する国。その利権争いが火に油を注いでいる。

今日の写真は我が家にたった1個実ったサクランボ(笑)。

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2023年