豊島逸夫の手帖

2023年8月9日

今年も８月２４～２６日にワイオミング州の避暑地ジャクソンホールで恒例の中央銀行フォーラムが開催される。主催はカンザスシティ地区連銀。今年のテーマは「世界経済の構造変化」。世界中から中銀関係者らが集い、カジュアルな衣服で金融政策を論じる。日本からも植田日銀総裁が出席する（はず）。

昨年はパウエルＦＲＢ議長が壇上で８分間しゃべり続け、利上げ強化を唱え、質疑応答も受けず、壇を去った。市場は混乱した。
昨年のジャクソンホール後の本コラムは以下のとおり。

ジャクソンホールでの黒田発言、１４０円も視野

今年はインフレ鈍化（ディスインフレーション）、米利上げ最終段階、５％台の政策金利をいつまで続ける（ホールド）のか、そして利下げへの転換は来年いつ頃かなどテーマは尽きない。追加利上げなどはあっても１～２回。市場はその先を見ている。米メディアも総動員で現地取材に当たる。

ＮＹ市場関係者の中には「夏季休暇を切り上げて備える」と語る人までいる。私は日本の避暑地札幌から米国の避暑地ジャクソンホールに飛ぶかもしれない。もはや夏に東京には近寄れない（笑）。

さて、昨日は厚真（あつま）の親戚筋の農家を訪問。収穫体験。そして超新鮮な野菜を即食べまくった。
札幌に持ち帰って、いただいた採りたてグリーンサラダが「主食」。これまでのグリーンサラダは何だったのかと思うほど、旨い！の一言。もちろんドレッシングなどは不要どころか邪魔者だ。レタスはパリパリ、インゲン豆はシャキシャキ、オクラはコリコリ (黄色の花の写真はオクラ)。野菜本来の味が口の中に広がり至福の世界。特に感動したのはパプリカ。生でかぶりつくとこれが甘い。できたてホヤホヤのトマトジュースも絶品。どれもこれも生産者の叔母様が愛情を込めた超新鮮野菜のオンパレード。生産者がどれだけ苦労や工夫をしているかも体感したよ。「つけあわせ」のセイコーマートのかつ丼と親子丼もなかなかのもの（笑）で、これぞ札幌のレストランでは味わえない、ホンモノの北海道食体験であったよ。この採りたて野菜軍団のシンプルな素材の味には料理の達人も脱帽だろうね。