豊島逸夫の手帖

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ISMサービス業景況感指数好転、NY金には逆風

2023年9月7日

今週発表される経済指標で最も重要なISMサービス業景況感指数が発表された。かねてからパウエルFRB議長はサービス業の賃金が最も下がり難く、最も頑固なインフレ要因と明言してきたからだ。変動の激しい原油、食料、更に住宅費まで除外した究極の物価コア指数が「スーパーコア」と呼ばれ、パウエル議長が判断基準として最も重視している(因みにここでのサービス業とは旅行、外食、医療など)。
そのサービス業景況感指数が54.5とかなり良い数字になった。製造業景況感指数が50割れと低迷していることとの対比が鮮明だ。
しかも内訳を見るに雇用環境を示す指標とサービス業が仕入れで払う価格水準を示す指標がいずれも上昇している。
こうなると市場では更に追加利上げ観測が強まり、ドル金利もドル相場も急騰。ドル円は介入観測にも関わらず147円台半ば。
その結果、国際金価格は急落した。
円建て金価格は下がり難く、ドル建て金価格は上がり難い地合いは変わらず。

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早速、ボストン地区連銀コリンズ総裁は「インフレ抑制、道半ば」と語り、更なる政策金利引き上げを示唆した。
総じてインフレヘッジで金は買われるが、金利を生まないので利上げには弱い。かくして秋相場入り後、NY金は二日続落となったが、ドル高(円安)は継続している。

なお、原油急騰もインフレ期待を高めるので金市場の視点でも無視できない。原油最高値は庶民の生活を直撃するが、金最高値更新は実生活との接点が薄い。それゆえ金高は政治問題化し難く、規制も受け難いという点も重要だ。

さて、今日の写真はタコ!ピチピチの超新鮮なタコをサラッと茹でると独特の甘みが醸成され絶品。大きなタコだった。

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そして中国を意識した漁師さん支援の心でホタテも食べたよ(既に卸価格は3割安)。

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福島は私の第二の故郷。知人も多く、ラジオ福島にトーク番組を持ったこともある。パーソナリティーは紅(くれない)晴美という三の線の演歌歌手であった(笑)。生放送中に突然「豊島ちゃん、ユーロって何だっぱい?」と突っ込まれ、ディレクターは残り20秒の表示。そんな修羅場を潜り抜け、番組では「10秒残しの名人」とまで言われましたよ(笑)。

2023年