豊島逸夫の手帖

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NY金、急落、焦点はパウエル議会証言に

2023年6月21日

3740①(KITCO).jpg20日のNY市場では5月米住宅着工件数が前月比21%増と7年ぶりの伸び率を見せた。FRBにしてみれば「これだけ利上げして住宅ローン金利が6~7%の高水準でもマイホーム需要が衰えないか」との気持ち。人気の中古住宅が在庫不足になり新築の需要が増えているというのが実態だ。いずれにせよ市場では「やはり更なる利上げが必要か」との認識が再び浮上した結果、金は大幅に売り込まれた。

そして本日から2日間パウエルFRB議長は議会上下院証言の場に臨む。3時間近くの長丁場で議員たちからあれこれ聞かれる。そこで何を語るか。何と言っても市場は利上げ2回のFRB予測を信じていない。この官民認識ギャップを必ず突かれるであろう。どのように答えるか見ものである。

それから何とも奇特な御仁のお話。保有していた金・プラチナ塊が2億8千万円以上になり、高規格の救急車など将来のために使って欲しいとポンと市に寄付した。ご本人はこのように語っておられる。

(そもそも金の延べ板はどのようにして集められたんですか?)
「4-50年前に買ったものです。将来値上がりするっていうことを友達からも言われていました。それから段々と円高になりある時に急激に上がり、4-50年前に買ったものが10倍ぐらいの価値になってすごいなと」

https://news.yahoo.co.jp/articles/bd40e37b4673f165e0a43d9c90e1f4317241b336

実は私もセミナー後にプラチナ1kgバー6本をキャリーバッグに入れた参加者から「これ寄付したいのですが」と言われてビックリしたことがある。「豊島さんのコラムを読んでいなければ、これ買うこともなかったと思うし、まだ持っている分で十分に儲かっているし」と。
金価格がグラム1万円にでもなればこういう事例がまだ出てきそうな予感。

今日の写真は山形直送のサクランボ。もうそんな季節だ。恒例のサクランボ狩りにでも行くか。
3740②(サクランボ).jpg

2023年