豊島逸夫の手帖

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主婦層に経済を説明する難しさ

2019年1月8日

年末年始にかけての異常な株価変動や瞬間沸騰みたいな円高104円は、一般メディアも注目する現象となりました。

先週のテレ朝、羽鳥慎一モーニングショーに次ぎ、今日はTBS、あさチャン!でもトランプリスクについて努めて分かりやすく説明してきました。収録は前の晩でしたが、現場の制作担当ディレクターたちもグラフやボードを使って、分かり易さをあれこれ苦心しています。

「トランプツイートで円高になって日本経済は大変。」と語っても、そもそも「円高」の意味が分からない視聴者が多いので苦労します。

円高になると、シャネルのバッグやワインなど輸入食料品などは安くなるから、家計を預かる主婦感覚では悪くない。でもお父さんの視点では、勤め先が輸出関係だと円高で売上が落ちて会社の株価も下がり困る。こうなるとボーナスは減り、最悪リストラにもなりかねない。主婦にとっても他人事ではない事態。というような説明で、何とか分かってもらえるかという感じですね。

株にしても、株=投資=投機で、主婦とは縁遠い賭け事のようなイメージが未だに強く残っています。そこで旦那さんの会社の株価が下がるとどうなるかと説明すると、株価が下がることが他人事ではないと理解してもらえます。トランプツイートひとつで株価が大きく下がることも、家計を直撃することがおぼろげながらも分かってもらえる感じですね。

とにかく専門用語を使わず、しかも一定の時間内(通常数分)のコーナーで完結せねばなりません。プロ相手の方が専門用語を連発して語れますから余程楽ですよ(笑)。

日本にはおカネの話をすることは卑しい、潔くないという感覚が依然残っています。「私は経済には疎くてねぇ、ははは。」と自慢げに語られますからね。

「金」となると、一層、何か「やばい」というイメージが依然抜けません。金の専門家というだけで色眼鏡で見られたという体験は珍しくありません。

結局おカネについての教育がされていないので知識が乏しく、それゆえに不安視するわけです。

仮に日本の小学校で「おカネについての授業」をしたら、それこそ「うちの子供に金儲けの教育などするな」と先生は怒られかねない。先生自身もおカネについて語ることは躊躇する傾向があります。

こういう「経済無知現象」が、悪徳商法にとっては都合良いこととも言えるでしょう。

さて話はガラッと変わりますが、私は最近クロワッサンに凝っています(笑)。

我が家での年越しパーティーで友人がクロワッサンを4種類買ってきてくれたので目隠しテストを皆でやりました。

結果が笑える(参加者には食のプロもいました)。

最も人気あったのが、なんと一番安いナチュラルローソンのクロワッサン。写真で左下。

超人気店で一個480円のが写真で左上。これは皆が「普通のクロワッサンみたいだね。」という感想でした~~~。

あとの二つもそれぞれ人気店。

またこの目隠しテストをやってみて、リベンジということに相成りました(笑)。

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2019年