豊島逸夫の手帖

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金、急反騰、G20前の水準に戻す

2019年7月3日


まずはこの金価格グラフを見てください。


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G20、米中貿易戦争休戦後、1380ドル台まで急落していたNY金が、今朝は1420ドル近くまで急反騰中です。


一方、NY株価指数は過去最高値水準まで上昇中。

債券も買われています。米10年債利回りは再び2%以下に。

急落したのは原油とビットコイン。

株、債券、金が同時に買われるという状況は、過剰流動性相場の匂いですね。


FRBもECBも日銀も、世界の主要中央銀行は金融政策を緩和方向で足並みを揃えています。

マネーの流れとしては、株を買うけれど、高値圏で不安だから、ヘッジとして金も買っておくという発想です。


なお、昨晩は今年10月に任期が来るドラギECB総裁の後任人事でラガルドIMF専務理事が選ばれ、これから正式な任命準備に入ることが判明しました。ラガルドさんもツイッターで「光栄なこと」と認めています。初の女性総裁。日本で女性の日銀総裁は、まず考えられないですよね。


ラガルドさんは基本的にハト派なので、これまでのECB緩和路線を継承してゆくと思われます。ちなみにエコノミストではなく弁護士出身。そう言えばパウエルFRB議長もエコノミストではありませんね。


それから、マネー現代のインタビュー記事がアップされています。

https://gendai.ismedia.jp/money


日経にはスーツ姿で登場しますが、一般週刊誌にはジーンズで登場する感じ(笑)。週刊誌記者が書くと見出しも文章もこうなるのですね。特に抵抗感はありません。

2019年