豊島逸夫の手帖

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「元気をもらう」の違和感

2019年6月26日


今日は経済とは全く関係ない話題から。
常々「元気をもらいましたぁ」という表現に違和感を覚えいたのですが、どうやら私だけではないみたいで毎日新聞の記事トピックになっていました。
元気って「もらうもの」か。もらわず自分で元気を出せないとは、人をアテにするみたいなニュアンスで情けなく感じます。
こういう特殊な表現が特殊な状況でたまに出てくるならまだしも、やたらと色々なシーンで乱発されていますよね。


私の第二の故郷、福島関連でも「福島の人たちから元気もらいましたぁ」、「勝って福島の人たちに元気をあげられたらいいと思います」とか。特にスポーツ関連で頻繁に聞かれますね。はっきり言って大きなお世話だと私は思うのです(笑)。

「応援よろしくお願いします」という定番の表現も気に入らない。押し付けがましい。応援するかしないかは各自の判断でしょう。「私はスポーツマン、あなたの役割は応援。よろしくね!」みたいなニュアンスに違和感を覚えるのです。


さて、老後資産2千万円不足問題についてNYの連中が外から見てこう言ってましたよ。「沈みゆくタイタニック号の中で乗客たちが船長は説明責任を果たせと大騒ぎしている如し」と。


一方、この問題をキッカケに色々資産運用のことを他人事ではなく自分の事として考えるようになってきた風潮は悪くないと思いますね。


それから直近のトランプツイートで最も気になった発言はこれ。
「中国と日本はホルムズ海峡を通過する自国船舶を自分たちで守れ。中国は91%、日本は62%の原油供給がホルムズ海峡を通る。そのシーレーンを米国は無報酬で守っている。米国は今や世界最大のエネルギー生産国になったのだから、ホルムズ海峡に関与する必要はない。」
更にブルームバーグ通信より、トランプ側近の話として「日米安保条約破棄もあり得る。」
こういう発言は大統領選挙で有権者受けするのでしょうね。他国の心配をしている場合か。米国は世界の警察ではない。特に米国経済の減速傾向が鮮明になってくると米国第一主義が強まるのです。民主党候補にカリスマが不在なのでトランプ大統領とあと5年くらいは付き合わざるを得ないと覚悟を決めました~~。

2019年