豊島逸夫の手帖

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米株価最高値更新、トランプ氏再選へ追い風

2019年12月17日

トランプ大統領はご機嫌である。

「株価新高値更新!このニュースを伝えるのに飽きることはない。そして勝つことに飽きることもない。」

「トランプ当選からダウ平均は1万ポイント上昇(FOXニュース)」とツイート連発。

更に「まずは短期的な米中合意で国内経済を支え、大統領選挙後に本格的な米中交渉を再開して長期的な合意を目指す戦略」との同局キャスター・コメントをリツイートした。

SP500株価指数は3191の最高値で引け、市場には「次のターゲットはスーパーチューズデー3月3日までに3333達成」などの強気見通しが流れる。

株式市場でトランプ氏再選に向けた追い風が吹いていることは間違いない。民主党候補巻き返しで株価上昇の流れを止めたくない。これが多くのウォール街関係者の本音だろう。

マーケットはFRB緩和継続、米中休戦、英国情勢安堵の3要因により市場の視界不良が改善したことで、ハイイールド債まで買われるリスクオン状態だ。

冷静に見れば、米中交渉も英語版、中国語版合意文書の擦り合わせ中だ。経済の都ニューヨークの高揚感と米中交渉最後のツメを固唾を呑んで見守る政治の都ワシントンの緊張感の温度差が鮮明である。

気性の激しい大統領のツイートひとつでマーケットが「ちゃぶ台返し」を食らうリスクを孕む。

それゆえ今動いているのは短期売買に徹するヘッジファンドだけと言っても過言ではない。まともな市場参加者はクリスマス休暇入りを控え、ポジションの「身辺整理」に余念がない。

想い起せば、昨年の今頃はFRBが年4回目の利上げに踏み切り市場は動揺。クリスマスから新年にかけて大波乱を演じた。それが今年はFRBの緩和姿勢が確認され、マーケットは祝賀ムードに溢れている。

長期化必至の米中通商摩擦や英国EU離脱過程より、最後の決め手は金融政策。改めてパウエルFRB議長の存在の重みを感じている市場である。

それにしても金価格は堅調だ。株価最高値でも最近のレンジ上限である1470ドル台で持ち合っている。いつものことながら株も買うがヘッジとして金も買うという市場の実態を映す。教科書通りには動かない。

金価格にとっては、トランプ当選も民主党候補勝利もどちらに転んでも2020年は上げのシナリオだ。

そして、らく山@京都祇園の続き。

まず、すっぽん鍋。ちょっと触れても火傷するくらい熱い。湯気が写真で確認できるかな。コラーゲンたっぷりで最近は女性にも人気。オッサンの精力剤的イメージを払拭しているね。仕事疲れのカラダに沁みる味だよ。

3198a.jpgそれからフグの薄造り。

3198c.jpg蟹たっぷりで卵の量より多いくらいの茶わん蒸し。

3198b.jpg
と書いているうちにまた行きたくなった(笑)。

2019年