2019年3月14日
2月米国消費者物価上昇率が、食品とエネルギーを除くコア指数で年率2.1%上昇。総合指数でも年率1.5%上昇に留まり「上がらない物価」が再確認された。
英国EU離脱迷走、ボーイング機連続事故のニュースよりこの物価指数の方が要因としては重い。
慎重な利上げ姿勢が再確認され金には追い風。
「越境ECの支援策を改革して充実させる。」
今年の全人代で李克強首相はこう明言した。
越境ECとは国境をまたぎ商品をネットで売るビジネスのこと。
あの父と娘による骨肉の争いの大塚家具が、窮余の一策として中国のアリババ集団の運営するショッピングサイトに商品を掲載して中国に進出するという計画。家具の実物を見たいという顧客も多いから、イージーホームという中国のアリババ系家具チェーン(実店舗)と提携する。注文のたびに家具を日本から輸出するのではなく中国国内の「保税区」に在庫を置き、そこから独自の配送網で配達する。
これが越境ビジネスの一例だ。
実は中国政府は2019年1月から越境ECへの税制優遇策を拡大している。
個人の平行輸入だと15~60%の税金がかかるが、越境ECだと、関税は免税、増値税、宝飾などぜいたく品への消費税は3割引きの特典が得られる。
「保税区」も設置都市を15から37に増やした。更に、一回の注文は上限2000元(約3万4千円)であったが5000元に引き上げられた。
その背景には日本国内でも目立つ「代行業者」の取り締まり・規制強化がある。
個人ブローカーは、中国で人気の高い化粧品などを大量に日本国内でまとめ買いをして中国国内に持ち込む。税逃れゆえ、当局は最近帰国した乗客全てのスーツケースに対して空港の出口付近でX線検査を実施している。今年の春節の帰国ラッシュでは、上海の入国審査後の空港出口で1時間待ちの長蛇の列が出来たほど。
今後インバウンドの日本での消費は頭打ちになっても、越境ECが日本企業にとってはビジネスチャンスとなろう。
そして今日の写真は、昔懐かしい「クリームソーダ」!酒を飲まない私はスポーツで汗を流した後、ビールではなくクリームソーダを一杯!この爽快感はたまらんねぇ(笑)。