豊島逸夫の手帖

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トランプ弾劾あるか

2019年11月14日


昨日の韓国の続きを書こうと思ったら、この24時間でまたまた新たな展開が見えてきた。
まず昨晩はパウエルFRB議長の議会証言。
特に目新しい発言は無かったけれど、基本的にとりあえず利下げは一旦休止して様子見るが、必要ならば(緩和再開に)動くとのメッセージで市場には安堵感。


次にトランプ大統領の関与が弾劾の対象となるか、ウクライナゲート。いよいよ関係者の公的証言が始まり全米が注目。争点はトランプ氏がウクライナ大統領に、バイデン元副大統領(民主党大統領候補)の息子が関与するウクライナの会社について調査を依頼したかどうか。これから関係者の証言が全米に流れることになるので大統領選挙への影響は必至。


とは言え弾劾成立には共和党が過半数を占める上院で2/3の賛成が必要なので実質的に無理。但し公的証言の過程で新たな重要事実が明るみに出て限りなくクロに近いということになれば、大統領選挙への投票にも少なからず影響を与えることになろう。そもそもウクライナという国から米大統領選挙を揺らす材料が出ようとは誰一人想像だにしていなかった。未だどうなるか分からない。


そして米中貿易協議。米国側は追加関税実施分の撤回の条件として知的財産権保護の実行を検証する機関の創設を主張。中国側としてみれば自分の家の台所に踏み込まれるような話ゆえ、主権を盾に絶対に認められない。中国側は更に米農産物輸入の量と時期について明示せず。ホワイトハウス内でも対中強硬派と柔軟派が対立して分裂模様だ。トランプ氏は虎の子の関税カードを大統領選挙当日まで手離さないかも。市場は相変わらず一喜一憂。もういい加減にしろという感じ。


香港情勢も更に緊迫。学校お休みとかビジネス街でも騒乱とか、香港を長く知る者として限りなく不安を感じる。


金は1460ドル台にやや反発した程度。著変なし。安値圏形成に時間はかかる。


そして私は気温27度の沖縄から、爆弾低気圧の札幌を経て帰京。東奔西走(笑)。

2019年