豊島逸夫の手帖

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プラチナ底入れか

2019年3月6日

プラチナ価格がようやく下げ止まりの兆候を見せています。フィナンシャルタイムズなど海外のメディアでも注目されています。

プラチナ800ドル台、パラジウム1400ドル台。

ここまで値差が逆転拡大したのは、投機筋が小さな市場を荒らし回った結果です。需給だけでは到底説明がつきません。

投機的に売られ700ドル台になると、さすがに底入れというより底値圏に入った感覚です。

ガソリン車排ガス清浄化触媒に使われるメタルもパラジウムからプラチナにシフトする動きが見られます。パラジウム需要の5%がプラチナに代替されると、プラチナ需要が14%増えるとの試算もあります。

加えて、南アのプラチナ鉱山でストライキの情報が市場に流れています。久しぶりです。プラチナ生産は圧倒的に南アに集中していますから生産減が連想されるのです。NYプラチナ先物市場でもストライキのニュースは買い材料として囃されます。

更に、プラチナETFが普及したこともプラチナ投資家の層を厚くしています。

私もプラチナ価格に割安感を感じています。

そして今日の写真は花と猫。

インスタ映えしないと言われる地味な黒猫が花と並んでいるのが笑える。

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2019年