豊島逸夫の手帖

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いよいよ10連休突入

2019年4月26日

前代未聞の10連休。サラリーマン生活の人には、まず一生に一度あるかないかの長期休暇でしょうね。私はせめてこの10日間は携帯圏外で過ごし、マーケットのことなど忘れたいところですが(笑)、いまどき山奥でも遭難救助用に圏内になっているので、そうはゆきませんね。ツイッター@jefftoshimaをフル稼働して臨機応変に情報を流しますよ。特に5月FOMCや雇用統計があり、米中、米朝関係にも動きがありそうですから。

ここ数日、欧米市場でも「日本が10連休」というニュースが流れ「信じられない」という反応が目立ちます。個人の10日休暇は特に珍しい話ではありませんが、国民の休日で市場も閉鎖という事態は欧米の常識ではあり得ないことなのです。

昨年のクリスマスから今年の正月にかけて、日本の留守中に円が投機筋の標的にされ104円台という円高を誘発しました。無防備な国=ジャパンという印象が強いと言えます。

特に今回の10連休は海外がクリスマス休暇中ではなく通常の営業中です。欧米投機筋もガンガン臨戦モードの時に、日本は浮世離れして海外市場のやりたい放題を傍観するだけ。

NYだったら仮に10連休でも、その数日は市場をオープンにすることが常識でしょうね。

安倍首相は海外を飛び回り、外交でポイント稼ぎに動いていますが、日本の首相の外遊など海外の報道では殆どスルーされています。首相同行日本人記者団が大本営発表を読み上げている感じですね。「イタリアの首相と会談、イタリアの中国傾斜に警鐘」など、読むだけで日本人として恥ずかしくなります。日本の外交力で欧中関係を動かせると、読者も本気で思うのでしょうか。何やら第二次世界大戦時の大本営発表のイメージが重なります。

この島国、日本人特有の国際感覚欠如を直すには普段からの意識改革が必要でしょう。

金保有も、それによって国際情勢が気になり、世界の動きを見る視点が養われることが大きなメリットだと思います。

 

2019年