2008年7月15日
やっぱり出ました。昨日、手帖を更新して山東省の金鉱山に向かった直後に、FRB支援策が発表された。しかし、マーケットは、基本的に懐疑的。前にも書いたが"ホント?本当に本当?もう隠していることない?"。疑心暗鬼の塊になっている。こういうときに何を言ってダメ。奥さんにヘソまげられたときと同じ。何か言ってもこじれるだけ。黙って流れに身を任せるしかあるめぇ...。
金市場も若干の安心感で下げたものの、"やっぱり"の不安感が時間の経過とともに勝り、NY時間でついに970ドル突破。信用リスクの増大、質への逃避マネー、という絵にかいたような展開が続く。
マーケット内部は、引き続き、"新興国売り 対 NY買い"の構図。
昨日訪問した山東省の、その名もずばり"金都"という処の金鉱山は、思ったより水準が上でびっくりした。年間10トン程度の鉱山だが 国際基準といっても良いと思う。他国で見なれた内部の様子。鉱石処理過程も、よそと変わらず。
この街のHPは以下をクリック。 http://www.zhaoyuan.gov.cn/
この模様は、来月の"ガイアの夜明け"で、中国金市場のパイオニアの中国人像としてオンエアされる予定。それから中国の金需要が、他のアジア中東が減少する中で、プラスの健闘をみせている理由がよく分った。発想が違うのだね。普通は"素材価格が上がったから買い控え"となるのだが、この国の消費者は"素材価格が上がったということは、もっと上がるに違いない"と考え、金宝飾品を買い上げるのだ。ファッション性より資産性の方が強いのかな。
今回の訪問では、これまで北京や上海の出張では見られなかった部分をじっくり見ることができて、収穫大。