豊島逸夫の手帖

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2009年金価格見通しのポイント パート4

2008年12月26日

今日は仕事納め。とはいえ、最後までバタバタして更新が遅れた。

さて、パート1から3までで市場環境について述べたが、今日は、それでどうなる、という結論。

ずばり、レンジを630-930ドルと見る。

長期上昇トレンドの中で、2009年は"調整"の年になろう。いくらなんでも400ドルから1000ドルまでの上げのスピードが早過ぎた。どうみても、そのまま上げが続くはずもない。

すでに2008年後半から"調整局面"入りしているが、まだ、値固め終了とはいいかねる。ただし、くどいようだが、長期トレンドは変わらず。

なお、今年初めの筆者の予測は750-1000であったが、途中で850-1100に上方修正している。年後半は、年越えは4桁と言ってきたが、結局850ドル止まり。劇的な金融危機とかディレバレッジによる乱高下は予想できず、と言ったところで、言い訳に過ぎぬ。

ゆえに、まぁ、そんな見方もあるか程度のことで受け取っていただきたい。2009年のマーケットも恐らく想像を超えるような事態になるであろう。ひとつだけ自信をもって言えることは、ボラ(価格変動性)は非常に高い一年になるよ、ということだ。2-3週間で200ドル前後の乱高下が少なくも3回はあると思う。

為替は、いまが円高のピークと見る。理由は簡単。皆の予測が80円を向いて足並み揃っているのが気に入らない。へそ曲がりと言われればそれまでだが、市場参加者の多くが同方向を向くと、その逆に振れがちというのが筆者の経験則だ。

さてさて、大変な一年でありました。お疲れ様でした。正直疲れ果てました。ただでさえ痩せているのに、さらに痩せました。体重は高校生のときから狭いレンジ内でもち合っているのですが、今年はその下限に張り付いたままです(笑)。

まぁ、来年も"趣味"で気楽に書き綴ってゆきますから、お付き合いください。新年は1月4日まで中国で過ごします。仕事抜きで中国行くのは初めてです。出張と違いルンルン気分♪ マーケットが激変したら、担当の方に連絡つけば更新しますよ。

読者の皆さんも良いお年を!

なんていって、来週月曜日にクリスマス明けで、早くもマーケットが激動し、中国から更新入れたりしてね...。ほんと、なにがあるか分からん。

2008年