豊島逸夫の手帖

2012年4月9日

先週金曜日の米国雇用統計悪化はマーケットにサプライズ要因となったが、当日はイースターで市場は実質休場。
そこで今夜開くニューヨーク市場の動きが注目される。金市場の時間外電子取引では日本時間早朝７時過ぎに１６４３ドルをつけて上昇したが、その後、１６３０ドル台まで早々と売られている。
雇用統計の事前予測では２０万人程度の雇用増が見込まれ、米国経済好転＝追加的量的緩和遠のくとの観測から１６８０ドルから１６２０ドルまで売り込まれた金価格だが、ここでやや息を吹き返したようだ。
ＱＥ依存症の金市場にとっては、願ってもない、ステロイド投入ともいえようか。
１６００ドル割れは当面回避されそうだ。
但し、買いといっても空売りの買戻し主体。それが一巡した後に新規でフォローの買いが中国・インドから入るか否かに注目。
相場の下支えとなる新興国の買いは経済減速で湿りがち。インドでは国際収支悪化を食い止めるため主要輸入品の金へ課税強化の動きも出ている。加えて、今月から来月にかけては、フランス・ギリシャの総選挙という欧州債務危機関連の波乱材料が待ち受ける。
足元では、バーナンキ講演に注目。
相場の頭が１８００ドルから１７００ドル、そして１６５０ドルと徐々に切り下がってきているので、短期的には「相場の形が悪い」。
米雇用統計ショックで相場が買い戻されたところは、売りのタイミングと見る。
なお、年末までの流れとしては、来月の雇用統計悪ければ、ＱＥ３への期待高まり、年後半に向けての新高値挑戦へのキッカケになろう。

さて、週末は土曜日に来日中のＧＦＭＳポール・ウオーカーたちと花見＆コスプレ・パーティー（笑）。
佃島の住吉神社参詣。

そこでポールが大笑いの日本流英語に遭遇。まず、公設の[だれでもトイレ]。これが直訳英語表示でAnyone Rest Room !早速カメラで撮りまくっていた。
日曜日は、始発新幹線でガーラへスキー。東京は桜満開だというのにガーラ湯沢の積雪量がなんと増えている。ピーク時と変わらぬ３６０センチ！ピーカンで最高の春スキーでだったよ。