2012年5月23日
ギリシャ前首相パパデモス氏の「ギリシャのユーロ離脱の準備が考慮されている」との爆弾発言がNY株式市場大引け30分前(日本時間朝4時半頃)にマーケットに流れ、株・ユーロとともに、金も1560ドル台にまで急落中だ(本稿執筆時点午前5時)。
一昨日(5月21日)までは金がリスクオフの売り攻勢から回復し、1530ドル台から1600ドル近くまで急反騰していたのだが、昨日(5月22日)は欧州時間帯から金が反落し始めていた。NY時間に入っても、軟調な展開の中、このニュースで、一挙にリスクオフ・モードが加速している。
ギリシャの離脱がこれほど直接的に語られることは初めてであり、マーケットに衝撃を与えている。
今後、この前首相の発言の真意がより明らかになるであろうが、金価格は今後もリスクオフの売りに見舞われつつ根固めを続けることになりそうだ。
仮にユーロ離脱が現実となれば、その時点では短期的に1500ドル割れの急落も予想される。しかし、リーマンショック直後の急落同様に、そこは中国やインドの買いまくりの展開となろう。