豊島逸夫の手帖

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金プラチナともに続落

2012年3月21日

中国経済懸念で昨日は「リスク・オフ」の日。株も商品も売られた。
金は1650ドル割れ。景気回復期待の波に乗って上昇して金価格を再び追い抜いたプラチナも一時は1650ドル割れの場面も見られた。
金・プラチナの値差はやっと順ザヤに戻ったが、再び等価(par)に接近している。当分、金とプラチナは抜きつ抜かれつの展開が続きそう。
金価格の流れも、やはりリスク・センチメントにより日々上下に振れる状況が続く。
新たな材料としては、ロシアの公的金保有量が2月は3.1トン減少したことが目を引く(ロシア中銀がHPで公表)。これまで毎月買ってきたからね。同中銀が3月も金を売るか否か。注目されるところだ。
インドからは金輸入関税増税の動きに業界が反対のストライキという報道も流れる。インドでは3年に1回くらい、金課税騒動とか輸入禁止措置騒動などが起きる。
筆者も依然1800ドル接近時から現在に至るまで弱気モード継続(短期の話だけどね。)年初の見立てどおり今年前半は一進一退。後半に高値更新も、の見方変わらず。ただ、円安の進行で円建て金価格はドル建てに比し下げ渋っているね。

今日は日経マネー発売日。
「豊島逸夫の世界経済真相真理」ではギリシャやAIJの年金問題を扱った。
週刊現代今週号「この円安株高をどう読み切るか。プロたちはこう考える」と合わせて読んでほしい。
→http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/ (現在公開されていません)


さて、この連休は越後湯沢でスキー。同夜は、京都で最近人気の料理屋さん「木乃婦」(きのぶ)で、売れっ子高橋シェフの京料理に舌鼓という具合に遊びまくり。
それにしても高橋シェフはセンスが良い。
最近の売れっ子京都シェフは所謂「遊ぶ」つまり、色々、素材に手を加えプレゼンテーションを競う傾向が目立ち、高橋シェフもフュージョンに傾いているとのことで、最初は、どういうものか、と半信半疑であったが、食して納得。センスが良い。つくづく料理人はセンスが勝負と改めて痛感。あまり凝らず、素材の熱の通し方も抜群。ソースの作り方は言葉で伝えられるが、熱の通し方はマニュアル化など不可能。料理人の感性である。
二日目の夜は祇園の「味らく山」。ここは以前、本欄でも紹介したことのある行きつけの店。
ここの大将は、素材をダイナミックに使い、繊細な料理を作る。
別な意味でやはりセンスが抜群。
スキーと京都で満ち足りた飛び石連休であった。

1169a.jpg写真その1 ガーラ湯沢スキー場にて(アテネもガーラも同じウエアというのが笑える)


1169b.jpg写真その2 京都上賀茂ゴルフ場にて。越後湯沢の標高1000メートルより、比叡おろしのほうが寒かったです~~。


1169c.jpg写真その3  木乃婦にて。このフカヒレとゴマ豆腐の組み合わせが絶品であった。


1169d.jpg写真その4 木乃婦の三代目 高橋拓児シェフ。イケメンどすえ。

2012年