豊島逸夫の手帖

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米、欧の狭間で拮抗状態の金価格

2012年2月9日

今の金価格の状態は、米国金融緩和が上に引っ張り、欧州債務危機が足を引っ張り、この方向性の異なるベクトルが拮抗している。
FRBの2014年末までゼロ金利継続見通しは、米国雇用統計大幅改善でも変わらずとのFRBの姿勢。これは金買いに安心感を与えているのだが、欧州債務危機のリスクがピークを迎える可能性がちらつき、極端なリスク・オフの中で金も売り込まれるシナリオが気になって、買ってもすぐ売ってしまう。
長期的には上げの道なのだが、足元はソフト・パッチ(ぬかるみ)。
ワイルド・カードが中国。
調整期に入った中国経済が、ハードランディングとなると、拮抗状態に下方圧力がかかる。
最近の市場の話題は、香港から中国への金輸出量統計。
2011年10月 85.7トン
11月 102.20トン
12月 38.6トン
12月に急減しているので、マーケットは気にしているけれど、長期的な中国金市場成長路線にいささかの変化もなし。
なお、日々ブログで書いていると、どうしても短期的な動きが強調されてしまうが、個人投資家の基本姿勢は"buy and forget"なのだから、ここで綴られる日々の市場の動きは、参考情報程度に受け止めておいてほしい。

1146a.jpgさて、話はガラッと変わって食べ物系へ。
ギリシャはヨーグルトがおいしい。水分をよく切り、まったりしたヨーグルトにオリーブオイルをかけ、オリーブの実を添えて、これを、パンにつけて食べたり、焼き肉につけて食べたり。これが、実に合うのだ。そして飽きがこない。後を引く。早速、我が家でも試してみた。なかなかゆける。これもシンプル・ライフ。

1146b.jpgそして、これもシンプルなイカとタコにオリーブオイル焼き。リスボンでも食べたけど、特に、ゲソの部分とかイカの耳のコリコリした食感とオリーブの香りのコラボがやみつき。これも、即、我が家の定番として採用。熱の通し方がキモだね。若干レア気味にサッと火を通す加減が腕の見せ所。

2012年