2012年7月19日
金市場への女性参加が目立つ。
三連休真ん中の15日には、グローバル・ママ・ネットワーク(一般財団法人International Women's Club JAPANが主催するママさんたちの横断的組織)の月例イベントに招へいされ、「国際経済と金」について語る機会があった。金市場に身を置いて30年以上になるが、隣室に子供用遊戯スペースを用意した会場で、ワーキング・ママを対象にしたゴールド・セミナーという設定は初めての体験。「グローバルな時代を親子で生き抜くためには、日本と世界の国々の経済的なつながりを知る必要があり、また、しっかり働いて貯めたおカネをどう守るのか、マネーリテラシーも欠かせない」とのことであった。「教育費を貯めるには」との質問に、「ドルコスト平均法で投信や金の長期積立」という選択肢を論じると、強い共感の頷きが見られた。
そして先週には、今や韓流の街となった新大久保のイケメン通りで、スーパー・ワーキング・ウーマンたちと語る機会もあった。激務と子育てをこなすアラサー・ママさんが、癒しを求めて通う韓流ハンド・マッサージ店に潜入。店内は写真のように清潔でキレイ。
働くコリアン・イケメンたちも、ルックスは勿論だが性格が良いことに新鮮な驚きを感じた。徴兵経験もあるので規律正しく、素直な言動も決して演技ではないことが分かる。経済紙をスマホで読み、日本の総合商社就職を目指す留学生は資源問題を語り、薬学部の男性は医療を論じる。「アジア経済危機でIMFが来たとき、おかずが減った」とのコメントには、筆者も思わずメモを取ってしまった。
一歩外に出ると、韓国料理店や韓流スター・グッズ店に加え、保育所や老人ホームが並ぶ、雑多な感じの通称「イケメン通り」だ。そこの雑踏に揉まれつつ、日韓文化の融和を感じ、同時に、日韓の若い男性の違いについても考えさせられた。
そして、職場で男性たちと競い、帰宅後は家事に忙殺され、深夜が貴重な自分の勉強の時間と語る働くスーパー・ママたちが、つかの間の癒しをコリアン・ボーイズとの対話で感じる理由も理解できた。子育て中の女性の腕は筋肉逞しい。「久し振りに腕が軽くなった」とさわやかに笑って語る姿がなんともほほえましかった。
ちなみに、グローバル・ママ・ネットワークの次のイベントは、「Meet the World - Republic of Korea」と題する韓国文化交流プログラム。子供たちと韓国料理を作り、韓国文化院を訪問するそうである。