豊島逸夫の手帖

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プロがこっそり知りたい話

2015年1月20日

昨日の、社団法人日本経済研究センターのイーブニング・マーケット・セミナー(日経本社ビル)の質疑応答で、「プラチナ買い、金売り」トレードはどうか、との質問がありました。
「いいんじゃないっすか」というのが私の答え。
金に関しては、EU量的緩和の過剰流動性相場期待、そして、ギリシャ・スイスなどの不安感から安全性を求めるマネーの金買いが上げの要因です。前者は中期的要因。後者は短期的要因。
プラチナに関しては、南アからストライキの話はないし、ディーゼル車の欧州の景況感最悪ということで、売られています。
比較すると、プラチナは安すぎると思います。
金は、ドル建てでは、充分上がった感じ。円建てではまだ上昇余地あり、というところです。
以上を総じて、金よりプラチナに上昇余地ありと見ます。
そもそもプラチナはここまで下がるとは思わなんだよ。

今の日本人貴金属投資家の動きも、金は上がると売り、プラチナは下がると買いという流れになってます。これは、どこに聞いても共通現象。
例外は積立。これは、価格が上がり出すと、初心者が始める傾向が見られます。株を売って、金に乗り換える人もいます。

昨日のセミナーは、ゴールドセミナーではなく、一般経済セミナーでしたので、マクロ経済とマネー動向について話しました。
日経本社内のセミナー施設で、「日経が書いたら売り」と一発かましてみました(笑)。 
次の日経関連セミナーは3月に日経QUICK25周年記念セミナーというのが日経ホールで予定されていて、これはパネリストで出ます。詳細はこれから。

21日の日経CNBC、ニュースコアワイド30分拡大版。
今回のタイトルは「金融のプロでもこっそり知りたい話。豊島逸夫氏が生出演で語る」と、明日日経朝刊のBSラテ面番組案内に出る予定(笑)。

さて、今日の写真は、京都の妙顕寺近くのお茶道具屋さんが並ぶ一角にある喫茶店にて。

2036a.jpg2036b.jpg展示お茶道具に、金銀があったので、思わず、シャッター押した。

2036c.jpg静かな感じで、落ち着いた喫茶処だったな~。

2036d.jpg

2015年